中森明菜さん BBS
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明菜さんについて楽しく情報共有・意見交換していきましょう！
『薔薇一夜』デビュー～はかない夢など見たくない 浅い酔いなど欲しくない～
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1：higasi:
2018/12/11 (Tue) 18:25:21
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【改訂版・私説・歌姫明菜World】［Live tour 2003 〜I hope so〜DVD収録曲『薔薇一夜』デビュー］
Ⅰ：まず 『薔薇一夜（ 作詞：大津あきら、作曲：鈴木キサブロー）』の全歌詞を
以下に掲載します
①ー恋を裏切るほど
女は謎めく
あなた乱す手立て
今夜欲しくて
②ー絡（から）み合う途中で
嘘の名前呼んだ
月が欠けるように
果てる愛なら……
※薔薇一夜 咲かせても
散りぎわさえ 見えはしない
かりそめの 白夜へと
一途に 舞うだけ※
E－涙はかないほど
女に生まれて
あなた突き刺す棘（とげ）
紅く染めたい
Aー“好き…” とその素肌を
指でなぞりながら
B－夢にすがるように
枯れる花なら……
C－薔薇一夜 咲かせても
まごころさえ 見えはしない
希望（のぞみ）ない 夜明けへと
せつなく 散るだけ
D－※薔薇一夜 咲かせても⇒Refrain
散りぎわさえ 見えはしない⇒Refrain
かりそめの 白夜へと⇒Refrain
一途に 舞うだけ※⇒Refrainー
Ⅱ：以下には ネット上の『薔薇一夜』デビューから
私が共感するものを選択して掲載します↓
●「薔薇一夜」は 芳醇な重低音の声質が素晴らしい。
●艶のある声に 意味深な歌詞、
メロディが ゆっくりと 聴き手に広がる。
●「薔薇一夜」は 1988年の「AL-MAUJ」のB面の曲ですね。
「薔薇一夜」は
感情を抑えながら歌っていますが、
その奥に
《女の深い情念のようなもの》を感じさせる歌い方ですね。
「静」の中に広がる、奥底から ゆっくりとじわじわと迫り来る情感の凄さがある。
●「AL-MAUJ」が陽（＝女王様が気品高く外に向かって歌い上げている感じ）で、
「薔薇一夜」が陰（＝内に秘めた情念を歌っている感じ）ですよね。
こう云う《内に秘めた情念》を
感情を抑えた歌い方で
聴き手に伝わるように歌える歌手は、そうはいないと思います。
Ⅲ：Live tour 2003 〜I hope so〜DVD収録曲『薔薇一夜』・私のデビュー↓
●上述Ⅰー①の詞句
ー恋を裏切るほど
女は謎めくーのコトバは
恋の行方の悲劇を暗示していて…
上述Ⅰー①の詞句
ーあなた乱す手立て
今夜欲しくてーのコトバは
恋の《切なく散り行く姿》を 暗示していて…
上述Ⅰー②の詞句
ー絡（から）み合う途中で
嘘の名前呼んだーのコトバは
《避けられぬ恋の悲劇》を暗示しています
●『薔薇一夜』の女主人公は
『薔薇一夜』の世界で
《薔薇の花びら》になっていると感じていて…
Aー“好き…” とその素肌を
指でなぞりながら
B－夢にすがるように
枯れる花なら……
Cー薔薇一夜 咲かせても
まごころさえ 見えはしない
希望ない 夜明けへと
せつなく 散るだけーと云うように
上述ABCであるならば…
Dー薔薇一夜 咲かせても
散りぎわさえ 見えはしない
かりそめの 白夜へと
一途に 舞うだけ
E－涙はかないほど
女に生まれて
あなた突き刺す棘（とげ）
紅く染めたいーと云うD・Eの歌詞に…
切ない叫び声を感じ取っています
つまり 私の解釈を述べれば…
《夢にすがるように 『枯れる薔薇の花びら』》や
《まごころさえ 見えぬ 『希望ない 夜明け』》へと
『せつなく散る薔薇の花びら』は…
《『渇愛の情念』の『花びら』》であり
《『渇愛の情念』の『花びら』》も
月が欠けるように
果てる愛ならば……
薔薇を 一夜 咲かせても
その『薔薇の花びら』は…
《こぼれ落ちてゆく『愛のカケラ』》になっていて
散りぎわさえ 見えはしないので…
その『薔薇の花びら』は…
《かりそめの 白夜》の中で
一途に 舞っているだけであっても…
ー“好き…” とその素肌を
指でなぞりながらーと歌唱するとき
明菜姫には…《ゆるやかに そーっと左手を差し出す動き》があって…
《ゆるやかに そーっと左手を差し出す動き》には
《愛を求め続ける姿》が溢れ出ていて
《愛を求め続ける姿》には
『切ないほどに必死な情念の叫び』を感じ取っています
だからこそ
《一途に 舞っている『薔薇の花びら』》は…
《性愛の恍惚（こうこつ）感》を渇望しながら
かりそめの 白夜の中で
一途に 舞っているだけであっても
《一途に 舞っている『薔薇の花びら』》は…
たとえ
ー《まごころさえ 見えぬ 『希望ない 夜明け』》へと
『せつなく散る薔薇の花びら』ーであっても…
生命の河の《『流れゆく水』に委ねた『木の葉の舟』》 のように
生命の河の水面に漂いながら 流されてゆくのです
●『薔薇一夜』と云う《性愛の切なく散り行く姿を表現する歌》についても
歌姫明菜worldの奥底には
《唯美主義》の要素があり
《情感的美の世界》・《歌姿的美の世界》・《官能的美の世界》等を感じ取っているけれど・・・
『腐敗した情熱の〈死にぎわの告白〉や〈妄執のもたらす狂気寸前の幻覚〉』と云うデカダンスdécadenceの香りは しません。
何故か？
『薔薇一夜』と云う《性愛の切なく散り行く姿を表現する歌》についても
歌姫明菜の歌唱表現の奥底には
《❶ポエジーpoesy：詩情（詩的な味わい）とか
❷抒情性（リリシズム lyricism）とか
❸《「物のあはれ」と云う「日本人の美意識」》などが
脈々と流れているからであります。
ちなみに…
❶ポエジー poesy：詩の世界のもつ情趣。詩情（＝詩のもつおもむき。また、詩的な味わい 。⇒詩とは 人 の心に訴え，心を清める作用をもつもの。）
❷明菜が歌う『薔薇一夜』の《抒情性（リリシズム lyricism）》には
《もどかしい求愛・もどかしい渇愛 等の感情が入り乱れた胸に訴え掛ける直情的な深い情緒が伴うもの》が含まれています。
❸「物のあはれ」と云う「日本人の美意識」の中で…
明菜が歌う『薔薇一夜』では
恋人に愛されず、寂しさに耐えられぬ《もどかしい求愛・もどかしい渇愛》や
あるいは 《思慕の感じ・寂しい感じ》が表現されているし
過ぎ行く時の流れの中で
ー“好き…” とその素肌を
指でなぞりながらーと歌唱するとき
明菜姫には…《ゆるやかに そーっと左手を差し出す動き》があって…
《ゆるやかに そーっと左手を差し出す動き》には
性愛の《恍惚（こうこつ）感》を
全身で感受したいと云う《必死な情念の叫び》を感じてしまうのです
それ故に…
私は
かえって 《愛の儚さ》も感じ取ってしまうのです
●もっと具体的に
私が歌姫明菜worldに
《「デカダンスdécadenceの香り」を感じ取っていない理由》を述べれば
例えば
《明菜が歌う『薔薇一夜』の奥底》に
《以下のー －内で述べる『明菜の情念』》を感じ取っているからであります。
ーはかない夢など見たくない
浅い酔いなど欲しくない
『火花散らす 今が欲しい
理性の支配をしりぞけ
火花散らす今の感覚が欲しい
《今》を生きている《現在の一瞬》の中で
生きていると云う感覚を
全身で体感できる時間を
生きる歓びを
感じていたい
身も心も
生き切った後で
《許される『美しい滅び』》となるように
美しく咲き終わった後で
《許される『美しい滅び』》となるようにー
●《明菜が歌う『薔薇一夜』の奥底》には…
《性愛の切なく散り行く鼓動》を感じ取っていて
《性愛の切なく散り行く鼓動》の中から
《愛を求め続ける姿》が溢れ出ていて
《愛を求め続ける姿》には
『切ないほどに必死な情念の叫び』を感じ取っていて
それだからこそ…
その《愛を求め続ける性愛》は
本源的に 心地よく、素晴らしい。
《愛を求め続ける性愛》そのものを
正面きって歌うとき…
誘惑的で 妖艶に輝く明菜がいます！
さらに又
《はらはらと散りゆく『愛の花びら』》を
スローモ―ションで眺めている雰囲気があって…
《妖艶で美しいもの》が
儚く壊れる瞬間を
そのまま感じ取れる雰囲気もあって…
はかなく、切ない雰囲気が溢れていて
歌詞には
《官能を刺激するような妖艶なコトバ》があっても
『渇愛の情念』の一途さが勝っていて、
その『渇愛の情念』と云うものが…
『壊れてしまいそうな儚いガラス』のようで
けれども
その『粉々になる瞬間』
その『粉々に滅びゆく瞬間』が
限りなく輝いているようで…
歌姫明菜は極めて主体的であり、
歌姫明菜の声は しっとりと、愛に溢れている。
だから、妖艶な表現をするけれども、
絶対卑猥にはならない。
むしろ時には
高貴で崇高にすら感じている。
《⁂白魔女明菜》の《哀しさ・切なさ・虚しさが混ざり合った『痛々しくも狂おしい渇愛』の情念》は
歌う《⁂白魔女明菜》の《まごころ》から溢れ出る情感になっていて
《⁂白魔女明菜》の『息遣い』や『溜め息』や『ささやき』 が
はかなくて 危うくて 美しくて
《⁂白魔女明菜》の『表情』や『眼差し』や『身のこなし』が
はかなくて 危うくて 美しくて
めくるめく《性愛夢幻world》の中に誘われるようです
《⁂白魔女明菜》の《まごころ》は
消えることがなく
魂から 魂へと つながつてゆく
それが
《⁂白魔女明菜》の《まごころ》の姿